2018/04/14
1997年の第1作目以降、毎年公開されている劇場版シリーズ。これまで21作公開されていますが、個人的に好きな10作をまとめてみました。
目次
全公開作品
(公開年/作品名/興行収入)
1997年 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 11億円
1998年 名探偵コナン 14番目の標的 18.5億円
1999年 名探偵コナン 世紀末の魔術師 26億円
2000年 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 25億円
2001年 名探偵コナン 天国へのカウントダウン 29億円
2002年 名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊 34億円
2003年 名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード) 32億円
2004年 名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン) 28億円
2005年 名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー) 21.5億円
2006年 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム) 30.3億円
2007年 名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)25.3億円
2008年 名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)24.2億円
2009年 名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)35億円
2010年 名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)32億円
2011年 名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)31.5億円
2012年 名探偵コナン 11人目のストライカー 32.9億円
2013年 名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)35.7億円
2014年 名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)41.1億円
2015年 名探偵コナン 業火の向日葵 44.8億円
2016年 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)63.3億円
2017年 名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)68.8億円
2018年 名探偵コナン ゼロの執行人 91.8億円
2019年 名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)93.7億円
2013年 ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE 42.6億円
こうして並べてみると圧巻ですね。作品名だけみると、なんのジャンルなのかさっぱりですね。
コナン世代(およびその保護者)は一度は見たことある人が多いかと思います。古今東西ゲームで、『コナンの劇場版の名前』なんていうお題でよくゲームしましたよ。もちろん一度も負けたことはありません。
こだま兼嗣監督からはじまり、順調に興行収入を増加させていきました。途中低迷もあったようですが、17作目の『絶海の探偵』で過去最高の興行収入を記録し、その後は毎年過去最高を塗り替えてますね。総合的にみても、ポケモンの次に成功しているアニメ映画なのではないでしょうか。2017年に至っては邦画№1でしたね。
前置きはこれくらいにして、かなり個人的なランキングを発表したいと思います。劇場版公開当時の感想ではなく、自宅でDVDを数十回と繰り返しみてやっぱり面白い感じたランキングです。何度見ても面白い!という作品が上位にきています。
※注意:だいぶ偏っています。
10位 名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)
2004年公開 第8作目出典:https://www.amazon.co.jp
【キャッチコピー】:「運命だったのさ、俺たちの出逢いはな…」「これが、運命なのか…」
【あらすじ】:舞台女優のもとへ、怪盗キッドから彼女の所有する宝石『スター・サファイア』を奪うという予告状が届いた。依頼を受けた小五郎とコナンたちは、宝石を守るために舞台公演の行われる汐留の劇場へと向かう。そこでキッドと対峙するコナンだったが、無事宝石を守り抜くことができ、そのお礼にと小五郎たちは女優の別荘がある北海道の函館に招待された。しかし、移動中の機内で起こった殺人事件と再び現れた怪盗キッド。そして操縦不能に陥った飛行機!はたしてコナンたちの運命はいかに…!
【メインキャラ】:江戸川コナン・毛利蘭・毛利小五郎・灰原哀・少年探偵団・怪盗キッド
【感想】:前作までのこだま監督から、山本監督へと引き継がれた本作。ここからはじまるアクション路線。初めてポスタービジュアルを見たときは、かっこよさにワクワクしました。前作までのガチガチミステリーとほんのりアクション路線ではなく、これぞ映画館でみるべし!というアクション中心の内容ですが、あの頃の私はそりゃあ大層興奮したものです。なんといっても、怪盗キッドがかっこいい。一方の園子の空気感…。序盤のキッドに対抗するコナンも必見です!ミステリー要素は物足りない(ほとんどないと言っても過言ではない)ですが、前半の平和な感じも好きなので、TOP10入り。上映中、小五郎のとあるシーンに観客が皆くすっと笑いが起きていたのをよく覚えています。
9位 名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)
2014年公開 第18作目
出典:https://www.amazon.co.jp
【キャッチコピー】:「奴…だったのか!?」
【あらすじ】:高さ635メートルを誇るベルツリータワーのオープニングセレモニーに園子の招待でやってきたコナンたち。そこで客の一人がスナイパーに狙撃されて死亡する事件が発生。コナンは狙撃ポイントである離れた場所に建つ高層ビルの屋上にスナイパーの姿を確認し、タワーを出て犯人を追跡する。途中で合流した世良真純とともに犯人を追うも、あと一歩のところで取り逃がしてしまう。その後も次々と起こる狙撃事件。その狙撃技術と一連の被害者から犯人として浮上したのは元ネイビーシールズの狙撃手であった。しかし、犯行を阻止しようとするコナンを狙う弾丸から庇う形で世良が撃たれてしまう。犯人による最後の犯行をコナンは阻止することができるのか、そして犯人を確保しようと狙いを定めるもう一人のスナイパーとは…!
【メインキャラクター】:江戸川コナン・毛利蘭・鈴木園子・灰原哀・少年探偵団・世良真純・FBIの方々・沖矢昴
【感想】:再び劇場版名探偵コナン旋風が巻き起こるような気がした今作。映画館で上映を待つ間、ロビーで本作のCMが延々と流れていたのですが、もうワクワクがとまらねぇ状態でした。アクション路線になってからは、序盤に大きな盛り上がり(アクション)があり、中盤ミステリー、終盤大変な盛り上がり(アクション)という流れがテンプレート化しているようなのですが、今作については終盤のアクションは上映中に思わず笑ってしまいました(それくらい異次元、今となってはかわいいもんですが)。が、最後の最後、鳥肌が立ちました。終わりよければすべてよし。コナン愛を再び呼び覚ましてくれたのでこの順位。
8位 名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)
2017年公開 第21作目
出典:https://www.amazon.co.jp
【キャッチコピー】:「待っとれ、死んでも守ったる――」
【あらすじ】:百人一首で有名な皐月杯の会見収録が行われていた大阪の日売テレビで爆破事件が起こる。会見の場にいた服部平次と遠山和葉は駆け付けたコナンに間一髪で助けられる。そんな中、皐月杯2年連続優勝者がかるた札を握らされた状態で何者かに殺される事件が発生。爆破事件の予告メールと殺人事件、狙われる競技かるた関係者と、友人に変わって急遽かるた大会に出場することになった和葉。犯人を突き止め、コナンと平次は和葉を守ることができるのか…!
【メインキャラクター】:江戸川コナン・毛利蘭・毛利小五郎・遠山和葉・服部平次
【感想】:本作は名探偵コナンではなく、名探偵ヘイジですね。平次のかっこよさたるや…!コナンほど人間離れしておらず、高校生に近い感じの平次くんがナイスです。和葉に対する不器用な恋もなんだか微笑ましいです。今作の序盤アクションシーン、スリル満点ですが、コナンと平次の信頼関係が顕著に現れていて素敵です。終盤のアクションシーンは、初期の劇場版を思い起こされるシーンがあり、たまんないです。ビバ平次。真新しさでこの順位。
7位 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)
2016年公開 第20作目
出典:https://www.amazon.co.jp
【キャッチコピー】:「黒に染まれ」「ダブルフェイスはここまでだ」
【あらすじ】:ある日、警視庁内に何者かが侵入し、公安の安室達が対峙するも機密データを持ち去られてしまう。逃がすまいと必死に追う安室と繰り広げるカーチェイス。ここにFBIの赤井も加わるも、絶体絶命の状況から命からがら逃げ出すことに成功した女だったが、事故の影響で記憶を失ってしまう。彼女が向かった先はリニューアルオープンしたばかりの水族館。翌朝、そこでコナンや少年探偵団達と出会う。コナンは女性の姿をみて、昨夜の事件との関連を疑い、そのために記憶を失っていること、そしてともに行動する中で黒の組織と繋がっていることを確信する。彼女を巡る黒の組織、FBI、公安そしてコナン達の戦いがはじまる…。
【メインキャラクター】:江戸川コナン・灰原哀・少年探偵団・阿笠博士・赤井秀一・FBIの方々・安室徹・公安の方々・ジン・ウォッカ・黒の組織
【感想】:赤井&安室&コナン!全コナンファンがもだえるメンツです。序盤のアクションシーンとカーチェイスは安室のカッコよさに鳥肌が立ちました。このせいで1か月は街中でRX-7の白を捜しまくった程です。物語は13作目以来の黒の組織がメインに絡むストーリーです。原作とリンクしているようでしていないようでしている…。コナンシリーズの劇場版なので、キュラソーさんの最後は予想できていましたが、やはりやるせない!観覧車の上で安室と赤井が対峙するシーン、予告で大きく流れていましたね。上映中思わずお前らそんなとこで争ってる場合か!と心の中で叫んでしまいました。終盤のアクションシーンは、赤井のかっこよさというか、クールさに開いた口が塞がらないほど興奮しました。「結合部なんて見えなかったよ!?」…コナンに同感です。うっかりすると主人公を乗っ取りそうな安室さんの声、たまらんです。蘭ちゃんの救出を目的としないコナンの行動もストーリーとして珍しいですね。ちなみに今作で初めて劇場版コナンを見た私の友人は、「冒頭の説明、あれのおかげで登場人物がつかめた」だそう。全体的になんだかかっこよすぎるのでこの順位。
6位 名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊
2002年公開 第6作目
出典:https://www.amazon.co.jp
【キャッチコピー】:「待ってろ…絶対、また逢えっから…」
【あらすじ】:コナンたちは、園子の招待で仮想体感ゲーム機「コクーン」の完成披露パーティに出席していた。その最中に、人工知能ノアズ・アークを開発した後に自殺したヒロキくんの父親であり、コクーンの開発者でもある男性が殺害される事件が発生する。この事件を解くカギがゲームの中にあると確信し、コクーンに乗り込むコナン。ゲームの物語の舞台は100年前のロンドン。蘭や少年探偵団とともに、シャーロックホームズの生きた世界で始まる謎解き。一方、子供たちの健闘を見守る大人たちが待つ会場中に響き渡る声、それは人工知能ノアズ・アークのものだった。ノアズ・アークはゲームを占拠し、子供たちが皆ゲームオーバーになれば彼らの脳を破壊すると言う。コナンVS人工知能、はたして最後に勝利するのは…!
【メインキャラクター】:江戸川コナン・毛利蘭・灰原哀・少年探偵団・鈴木園子・毛利小五郎・阿笠博士・工藤優作
【感想】:世代まっしぐらだったこのころ。シネコンじゃなかったため、2回連続で鑑賞したものの、2回目の上映では途中で15分ほどうたたねしてしまったのを思い出します(コクーンに乗ったくらいの場面)。それでも完成度の高さに感動し、パンフレットを買い、飽きるほど見直しました。当時は間違いなく史上№1の映画でした(個人的に)。100年前のロンドン、シャーロックホームズ、モリアーティ、ジャックザリッパー。面白くない訳がありません。しかしその背景に負けず完璧に練られたストーリ、無駄が一つもありません。あっ、一つだけ言うと、現実で起こった殺人事件を忘れてしまっているコナン。まぁゲームの攻略に命がかかってるんでそれはしょうがないです。そして工藤優作のコナンをはるかに凌ぐ推理力。かれこれ15年以上今作を見続けていますが、大人になってから改めて見るとなんだか泣けます。なぜだかわかりませんが。全体的にシリアスですが、すべてのアクションシーンは仮想世界での出来事なので、劇場版全作を通して現実世界で一番被害が少ない作品でしょう(ヒロキくんの自殺と父の殺人と子供を取り返そうとして電圧にやられた2名くらいでしょうか)。そしてEDのB’z最高です。公開当初は「こんなのコナンじゃない」との批判も多かったようですが、当時の興奮は大人になった今でも忘れることはできません。しかし、どちらかというと明るい要素が多い方が好きなのでこの順位にしました。
5位 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼
1997年公開 第1作目出典:https://www.amazon.co.jp
【キャッチコピー】:「真実はいつもひとつ!」
【あらすじ】:ある夜、黒川亭で殺人事件が起こり、いつも通りに小五郎を眠らせて事件を解決したコナン。数日後の4月26日、事件のあった黒川邸の設計者であり、高名な建築家の森谷帝二(もりやていじ)のパーティに新一に代わって参加することになったコナンたち。新一の欠席を残念がる森谷に対し、新一の誕生日(5月4日)に森谷の設計したビルに入る映画館で、映画を見るのだと伝える蘭。そんな蘭の嬉しそうな様子を間近で見て、断ることもできずにとうとう誕生日の前日がやってくる。そんな時、新一あてにかかってきた緑地公園の爆破予告電話。そして続けざまに起こる爆破予告。犯人の目的と狙いとは…!爆破阻止すべく奔走するコナン達。最後の予告に込められた罠とは…!
【メインキャラクター】:江戸川コナン・毛利蘭・毛利小五郎・少年探偵団・阿笠博士・目暮警部・白鳥刑事
【感想】:本作で初登場する白鳥刑事。その後原作にも登場する逆輸入キャラです。第1作目という事で、冒頭にごくごく一般的な事件が始まり、いかにしてコナンが小五郎を利用して謎を解いているかがわかります。衝撃的なのが、工藤邸にかかってきた電話は阿笠邸に転送され、それに普通に出ている新一。おいおいばれないのか?…と、そんな事はストーリーに全く関係ないのですが、とにかく今作の蘭は普通の女子高生です。戦闘要員ではありません。それがまたいい。そして最後の最後まで謎がちりばめ、本当の最後に伏線が回収されます(しかも自然に)。ラストシーンの蘭のセリフは何回真似したことか。でも一番は「××の×だ!(バツバツのバツだ!)」のセリフが大好きです。しかし、映画館で見たときはよく意味が分からず、目暮の奴だ!とか思ってました(誰誰の何とかだ!って思ってました)。冷静に考えると、全ての事件が同じ日の午後~日付が変わるくらいの半日ほどで起こっているんですね。コナンにとって、まさに「なんて日だ!」状態でしょう。来年も映画ひいてはアニメが続いてるとは限らないという原作者およびスタッフの思いから、相当気合の入った作品だったそうですが、まったく異論はありません。本作があって、第2作目に繋がり、これまで21作毎年かかさず劇場版が作られているのですね、感慨深いです。初期なだけに登場キャラクターが少ないのでこの順位にしました。灰原さんも高木刑事もキッドもFBIも公安もCIAもいない世界…。それなのに至極面白いです。
4位 名探偵コナン 世紀末の魔術師
1999年公開 第3作目
出典:https://www.amazon.co.jp
【キャッチコピー】:「世紀末最大の謎を解くのは誰だ!?」
【あらすじ】:鈴木財閥のもとへ、怪盗キッドからロマノフ王朝の遺産「インペリアル・イースター・エッグ」を狙うとの予告状が届いた。鈴木氏より依頼を受けた小五郎とともに美術館のある大阪へ向かうコナンたち。予告状に添えられた暗号文を予告時間直前に解読したコナンは、大阪で合流した平次とともにキッドを追う。途中バイク事故を起こしてしまうも、平次の後押しでそのままひとりキッドを追うコナン。しかし、何者かに右目を撃たれ、エッグを残して姿を消したキッド。コナンの活躍により無事戻ってきたエッグは船で東京に持ち帰ることとなった。その船内で右目を撃たれ殺害されたカメラマンと、解明されたもう一つのエッグの謎。そのもう一つのエッグを捜しに横須賀市にあるお城へと向かう事になった一行。からくり屋敷で起こる新たな殺人と、エッグに隠された秘密。右目を撃つスナイパーの正体とキッドとの因縁。コナンはエッグを守り、犯人を見つけ出すことができるのか…!
【メインキャラクター】:江戸川コナン・毛利蘭・毛利小五郎・灰原哀・少年探偵団・目暮警部・白鳥刑事・服部平次・怪盗キッド
【感想】:1999年公開、まさに世紀末です。本当の世紀末は2000年ですが、~99年の方が世紀末っぽいですよね。黒の組織はまったく絡んでませんが、全体的にシリアスな内容です。なにしろ人がバンバン撃たれます(しかも動機が浅い…)。前半のキッドとの攻防、劇場版初登場である平次とのコンビネーション、最高です。キッドの無茶な行動にもびっくりです(たかがビル探しのために大阪を停電にするとは…!)。そこから中盤の船上シーンへとつながり、一気にシリアスモードへ。ちょくちょく挟まれる少年探偵団がいい緩和材です(このよであなたのあ~い~を~)。大人になって改めて好きになった作品です。公開当時はどちらかというと怖かった…ですが母をはじめ大人にはとっても好評だった印象です。以前友人とコナン映画の話になったのですが、「なんかキッドが歩美ちゃん家のベランダにくる映画なかったっけ?」って言ってました。…そこ?(確かに冒頭にそのシーンあるけど…そこ?)。キッドが歩美ちゃん家のベランダに降り立つシーンがあるあの映画はなんだったけ…と迷っているそこのあなた、答えは「世紀末の魔術師」です。上位5つの作品は順位付けに非常に迷いました。明日には順位が変わってるかもしれません。が、ラストの銃弾に対して全く恐れを見せないコナンの姿がかっこよすぎます(目が悪くなってメガネが必要になったら防弾使用にしてもらおうとか思ってました)。やっぱ主人公はコナンだろ、という事でこの順位。EDのB’z最高。このころはまだED中に帰る人がちらほらいて、「まだ最後にあるよ~!おじさん!」って思っていました。
3位 名探偵コナン 14番目の標的
1998年公開 第2作目
出典:https://www.amazon.co.jp
【キャッチコピー】:「次に狙われるのはだれだ!?」
【メインキャラクター】:江戸川コナン・毛利蘭・阿笠博士・目暮警部・妃英理・毛利小五郎
【あらすじ】:湖のほとりで微笑む母・英理を目の前で何者かに撃たれる夢を見た蘭。嫌な予感がし、朝から英理へ電話するも、元気な声で「考えすぎ」だと一笑され、一安心。一方、太ももに傷を負わせた過去の出来事を思い出し、表情を曇らせる英理。1週間後、ジョギング中に腹部をボーガンで撃たれた目暮警部、その後阿笠博士、英理と続き、小五郎に関わる人物が次々と襲われる。被害現場に落ちていたトランプと被害者の名前から、小五郎の周辺人物の中で名前に数字が含まれる人物が順番に襲われているのだと突き止める。そんな中、名前に「八」のつくソムリエの沢木さんの護衛のため、水上レストランへ向かう一行。そこで次々と起こる殺人。コナン達はこの連続殺人を阻止し、閉じ込められた海上レストランから脱出することができるのか…!
【感想】:小五郎と英理の絆の深さが分かります。なんちゅー素敵な夫婦やねん。本編ですが、さっきのあれはこーいうことか!という場面が定期的に訪れます。ですが特に好きなシーンは小五郎がヘリコプターを異常に恐れるシーン(高所恐怖症)と、そんなヘタレな小五郎を冷めた目で見る目暮警部です(そこかよ)。そして目暮警部、働きすぎです。けが人なんだからゆっくりしてほしいです。ゲストキャラであるカメラマンの宍戸さん、結構好きなキャラクターなので今後も出てきてほしいです。公開後20年たち、再登場の気配は全くないですが、まだあきらめません。逆輸入期待してます。ちなみに海に沈んだレストランから海上へと脱出するシーン、いつも息をとめますが、楽勝です(誰も聞いていない)。蘭ちゃんが小五郎たちの捜査に同行する理由が至極自然で好きです(最近は自分から率先して事件に突っ込んでいる気がする)。
2位 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者
2000年公開 第4作目
出典:https://www.amazon.co.jp
【キャッチコピー】:「Need not to know…」
【メインキャラクター】:江戸川コナン・毛利蘭・毛利小五郎・灰原哀・少年探偵団・目暮警部・白鳥刑事・高木刑事・佐藤刑事・小田切警視長
【あらすじ】:ある雨の日、コナンの目の前で刑事が何者かに拳銃で撃たれる事件が発生する。それを目撃したコナンは、刑事に駆け寄り誰に撃たれたのかを問う。それに対し、左胸をつかんで何かを伝えようとした刑事だったが、言葉を発することなくこと切れてしまう。目暮警部たちは、殺害された刑事は左胸のポケットにしまっていた警察手帳を示したと結論付け、コナンの証言と併せて警察内部の左利きの人物の犯行とみて捜査を始める。その日の夜、今度は別の刑事が殺害され、白鳥警部の妹の結婚を祝う会では、佐藤刑事が蘭の目の前で撃たれてしまう。そのショックで記憶を失ってしまった蘭と、そんな蘭の命を狙う影。コナンは一連の事件の犯人を突き止め、記憶をなくした蘭を犯人の魔の手から守り抜くことができるのか…!
【感想】:Need not to know…(知る必要のないこと)。コナンファンならだれもが一度は口にしたい言葉…!しかし実生活でその使用チャンスは今のところまだありません。言ったところで伝わらないでしょうし。冒頭は、新一と蘭のトロピカルランドデート幸せ萌え萌えシーンです。このトロピカルランドシーンがとっても重要なのです。散りばめられた伏線(伏線の張り巡らし方が劇場版の中で個人的に一番秀逸だと思う)と、ミスリード。最後に一気に回収し、記憶を取り戻す蘭。もう最高です。犯人の正体が判明するシーンですが、顔がそれまでの温厚な表情と全然違います。おかげで当時映画館で見たとき、お前誰だよってなりました(だって声もだいぶ違うんですもの)。好きなシーンは、ラストの小田切警視長に対するコナンの逆襲~静止画+EDの入りまで(わかる人いるかな?警視庁が片手をポケットに突っ込んでいるあの静止画がいいんだ!)。小田切警視長はなんてかっこいい大人なんだ!小学生にむかって敬礼だと!後に別の映画でも登場する小田切警視、どうやら今作の件の責任をかんての辞任はしていないようで安心しました。コナンの蘭に対する一途さにあっぱれ、毛利一家の絆がすてきです。総合的に文句なしの2位。
1位 名探偵コナン 天国へのカウントダウン
2001年公開 第5作目
出典:https://www.amazon.co.jp
【キャッチコピー】:「脱出不可能!危険な罠の時間を止めろ!!」
【メインキャラクター】:江戸川コナン・毛利蘭・毛利小五郎・鈴木園子・阿笠博士・少年探偵団・灰原哀・ジン・ウォッカ
【あらすじ】:博士に連れられ、コナンは少年探偵団と灰原とともにキャンプに出掛けていた。その夜、元太は夜中に公衆電話を使い誰かと電話する灰原を見かける。翌日それを本人に告げ、誰に掛けていたのかと問う元太だったが、見間違いだと一蹴される。キャンプの帰り道に訪れたオープン前の超高層ツインタワービルで、大学の後輩に招待されてやって来たという小五郎と、それに着いてきた蘭・園子と遭遇する。社長秘書の案内で館内を見学している途中、ビルから遠ざかっていくジンの愛車ポルシェを見かけ、黒の組織が動いている事を察知。その晩、タワーの1室で何者かに殺された男性の遺体が見つかる。そこから始まる連続殺人事件と、黒の組織の影。オープンパーティー当日を迎えたとき、殺人事件の真相にたどり着くも、灰原を狙う黒の組織の卑劣な罠に絶対絶命となった少年探偵団達。その時コナンは…!
【感想】:最高です。少年探偵団たちのほのぼのとしたキャンプシーンからはじまり、ラストへ向けて徐々に盛り上がっていきます。絶望と安堵の繰り返しからの絶望みたいな感じですね。少年探偵団と灰原さん(つまり子供たち)メインとなっているストーリーですが、コナンの全員守ってやる根性が毎秒伝わってきます。子供たちの活躍をこんなに自然にストーリーに絡めることができるとは!素晴らしい!この作品は本当に唯一無二なシーンが多く、冒頭の車内での30秒当てゲームがこれでもかと良い三弾活用されていたり、タワーで体験した最新ゲームがそう繋がるか!とか、元太君のママは本当にいい事言うな、とか、少年少女達の恋は侮れない、とか。推理、アクション、黒の組織の陰謀、全てがうまーくいい塩梅に混ざり合って完成した成熟して昇華した作品ですね。実家に帰ると筆者は家族でコナン映画のDVDを見るのですが、久しぶりに今作を見た母がえらく興奮していたのが1年前のことです(「黒の組織が本当に嫌なやつなのよ~!怒」by母)。それにしても、こういう完成度の高い映画って、どのシーンありきに物語を創っていくんですかね。10年後の顔のゲームだって、どういう前提があって誰が考え付いたんでしょうか。う~ん、すごすぎると思います。
以上、今日現在の個人的ランキングです。次点に業火の向日葵ですかね。巷で人気の迷宮の十字路ですが、映画館で見た時のCGのクオリティ(バイクのシーン)に悪い意味で衝撃を受けたので個人的にはあまり上位に入らないのです…(後に迷宮~からセルでなくデジタルになったのだと知りました、物語はなんだかノスタルジックで好きなのですが、如何せんCGを見た時のインパクトがまだ忘れられない…)。ちなみに、私が休日によく見るのは、探偵たちの鎮魂歌と水平線上の陰謀です。なぜにランキング外のもの!?かというと、その2作品は全体的になんだか明るいからです。
我が家は父親以外コナンファンなのですが、母親は1作目の摩天楼、妹は鎮魂歌(理由はおっちゃんが活躍するから…してるのか?)、姉はプライベートアイ(理由はおっちゃんがかっこいいから…かっこいいか?)がナンバーワンという一家です。とまぁ意見は人により様々ですが、最近コナンを知った方、初期の作品も是非見てほしいです!
Hulu(フール-)無料トライアルはこちらから▼▼