2018/04/14
2002年4月20日に公開された劇場「名探偵コナン」シリーズの第6弾。『劇場版名探偵コナン ベイカーストリートの亡霊』について紹介したいと思います。
価格:2,916円 |
劇場版名探偵コナン ベーカーストリートの亡霊とは
公開日:2002年4月20日
監督:こだま兼嗣
脚本:野沢尚
原作:青山剛昌
音楽:大野克夫
主題歌:B’z「Everlasting」
興行収入:34億円
キャッチコピー
「待ってろ…絶対、また逢えっから…」
「夢か幻か!?歴史の迷宮に隠された真実をつかめ!」
メインキャラ
江戸川コナン/毛利蘭/灰原哀/吉田歩美/円谷光彦/小嶋元太
鈴木園子/毛利小五郎/目暮十三/白鳥任三郎
阿笠博士/工藤優作
ゲストキャラ
ヒロキ・サワダ/諸星秀樹/滝沢進也/江森晃/菊川清一郎/樫村忠彬
モラン大佐/モリアーティ教授/ジャック・ザ・リッパー
アイリーン・アドラー/ハドソン婦人/トマス・シンドラー
シャーロック・ホームズ
注目ポイント
・犯人がはじめから分かっている
・新一の父である工藤優作が登場する唯一の映画
・舞台は100年前のロンドン
・物語は終始シリアスな雰囲気
・ホームズとの共演
ストーリー
コナンたちは、園子の招待で仮想体感ゲーム機「コクーン」の完成披露パーティに出席していた。そのパーティには、政治家の息子や資産家の御曹司など未来の日本を担う子供たちが勢揃いしていた。
そんな中、ゲームの開発責任者である男性が殺害される事件が起こる。この事件を解くカギがゲームの中にあると確信し、コクーンに乗り込むコナン。
しかし、子供たちがコクーンに乗り込むや否や、「ノアズ・アーク」と名乗る人工知能によってゲームが占拠されてしまう。ノアズ・アークの目的は<日本という国のリセット>。プレイヤーである子供たち50人全員がゲームオーバーになれば、プレイヤー全員の頭脳を破壊するという。
仮想ゲームは5つのステージからなり、コナンは彼の父・工藤優作がシナリオを手掛けたステージでもある「オールド・タイム・ロンドン」を選択。その舞台は100年前のロンドン。コナンは蘭や少年探偵団とともに、シャーロックホームズの生きた世界で始まる謎解きと、生き残りをかけたノアズ・アークとの闘いに挑む…。
感想
『我が名は、ノアズ・アーク…』
『あぁ、いるはずだよ…あのシャーロック・ホームズがな』
『3年後、ライヘンバッハの滝に、ご注意を…』
『いいぞジャックザリッパー…この世を地獄に変えろー!』
『コナン君…信じてるから…』
すべてのコナン劇場版シリーズの中で、なんとなく異質の本作品。爆発の一つや二つがデフォオルトの劇場版のなかで、リアル(現実世界)での被害が殺人事件1件のみという珍しい作品です。しかし、すべては仮想世界で起こっています。50人の子供たちの命が、コナンの推理力・行動力などなどにかかっています。5つのステージから選ぶのですが、どうみてもコナン達の選んだ「オールド・タイム・ロンドン」が一番安全です。コナンは樫村殺害事件の真相をつかむために、迷わずロンドンステージを選択(きっと殺人事件がなくてもこのステージを選んだでしょう)。
コナンら少年探偵団とともにするのは、冒頭でパーティ中に失礼極まりない悪童っぷりを披露していた子供たち。この子たちがどう更生していくのかも見どころです。
さて、コナンはひとまずゲーム攻略に徹するのですが、現実世界での謎解き担当は彼の父・優作です。この父がまだ、スペシャルダンディ。かっこいいったらありゃしないです。コナンがゲームを攻略することを信じて疑わないようで、動揺しまくりの保護者の中で、唯一落ち着いています。
問題のコクーンですが、次々と脱落していく子供たち。保護者たちは、自分の子供が脱落していくのを見て、叫び声を上げたり、放心状態になったり、泣き出したり…。映画館で見たときはワクワクしたのですが、大人になった今見ると、なんだか泣きそうになります。少年探偵団たちの脱落時の笑顔、そして灰原さんが脱落したとき、博士の沈痛な面持ちがまた切ない。
ゲーム攻略が本作品の主軸なのですが、お助けキャラであるはずのホームズがいない…。と思ったら、ラストの登場シーンがもう大興奮です。くぅー!やってくれるぜ!
大満足の今作なのですが、唯一、諸星君の小五郎現象に対する本人の理解度が気になるところですね。
©2002 青山剛昌/小学館・読売テレビ・日本テレビ・小学館プロダクション・東宝・TMS
価格:2,916円 |