2018/04/14
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第2話「旅立ち」
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最終戦争による地球の消滅
今から20年前の2008年、核兵器以上の威力をもつ「超磁力兵器」が用いられた最終戦争が勃発し、世界の半分を一瞬にして消滅させる。五大陸は変形し地軸も曲がり、多くの都市が海中に沈んでしまった。
第2話「旅立ち」ストーリー
インダストリアの行政局員であるモンスリー達に無理やり連れ去られたラナを取り戻そうと、飛行艇ファルコの翼に飛び乗ったコナン。対して銃を向けるパイロットのドゥーケへ、モリを投げつけるコナンだったが、風圧により翼から海へ滑り落ちてしまう。コナンの身を案じ、引き返してコナンを探すようモンスリーに願うも、この高さから落ちては助かるはずがないと取り合ってくれない。どうすることもできないラナは泣き崩れる。
©NIPPON ANIMATION CO.,LTD.1978
なんとか島に戻ったコナンに怪我はなかった。ラナを助け出せなかったと失意に暮れる中、おじいが致命傷を負っていることを思い出し、急いでロケット小屋に駆け付けるも、おじいの状態は思わしくない。自身に迫る死を悟ったおじいは、元気づけるために食料をとってくると出ていこうとしたコナンを引き留め、20年前の大変動以降に起こった出来事を話して聞かせる。
©NIPPON ANIMATION CO.,LTD.1978
20年前、ロケットに乗り地球脱出を試みたものの失敗し、のこされ島に不時着したおじいたち9人の仲間。九死に一生を得たのだが、島には一切の生物が存在しなかった。食料も水も底をつき、一滴の雨も降らず枯れ切った大地。絶望の淵にたたされ、死を覚悟したおじいが見たものはきれいな泉だった。地中深く突き刺さったロケットの先に泉が湧いていたのだ。やがて焼けただれた岩の割れ目からは草木が生え、海辺には小さな生物が戻り、鳥さえ渡ってくるようになる。命が芽生えるのを目の当たりにした仲間たちは、この島で生きることを決意した。
©NIPPON ANIMATION CO.,LTD.1978
そして、コナンが誕生した。その存在は仲間たちの希望となったのだった。おじいは、のこされ島以外に、たくさんの人間が住む島があるのだといい、この島を出て新しい世界、そして新しい仲間を見つけて仲間のために生きるよう言い残して息を引き取った。
一方、コナンによって翼を傷めつけられたファルコの修理のため、航海中のバラクーダ号のそばに乗り付ける。バラクーダ号の船長であるダイスは、モンスリーの高慢ちきな態度が気にくわない様子。囚われたままのラナは、コナンが生きていることを願い、飛んできたアジサシたちにコナンの無事を確かめてもらうようお願いする。
©NIPPON ANIMATION CO.,LTD.1978
その頃、育ての親であるおじいが亡くなってたった一人となり、悲しみに暮れるコナン。石を積み上げて作ったおじいのお墓を前に、ラナを助けるため、そして新たな仲間を探すために島を旅立つ事を決意する。
早速、長い旅に備えて船作りをはじめるコナン。そして完成した船に乗り、大海原を旅立つのだった…。
©NIPPON ANIMATION CO.,LTD.1978
登場キャラクター
のこされ島：コナン／おじい
ハイハーバー：ラナ
インダストリア：モンスリー／クズゥ／ドゥーケ
バラクーダ号：ダイス／ドンゴロス／グッチ／パスコ
登場メカ
インダストリアの飛行艇「ファルコ」
インダストリアのプラスチップ回収船「バラクーダ号」
場所
のこされ島
印象に残ったセリフ
『人間は一人では生きてはいけない…いや…一人で生きてはならないのだよ…』
©NIPPON ANIMATION CO.,LTD.1978
死を間際にしたおじいがコナンへ投げかけた言葉です。コナンほどタフな男の子なら一人で生きていけそうなのですが、そうではないのが人間なのですね。
『はい！むさくるしい部屋ですがよろこんで！』
©NIPPON ANIMATION CO.,LTD.1978
休みたいからお前の部屋を貸せと言い放ったモンスリーに対してのダイスの返答です。これに対して食い気味に「むさくるしい事はわかっています」と去りながらぴしゃりと言い放つモンスリー女史、さすが鉄の女です。
印象に残ったシーン
©NIPPON ANIMATION CO.,LTD.1978
銃を構えたおかげてコナンにモリを投げつけられ、意外と深く刺さったそれを引き抜くドゥーケです。取れてはいけないものまで取れちゃってますね。
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常に上から目線のモンスリーに対し、本人がいなくなった途端に憤りを露わにするダイス。この胸がむかむかする感じ、よくわかります。
©NIPPON ANIMATION CO.,LTD.1978
想定通りの船の土台が出来上がったことに歓喜するあまり、さっそく穴をあけてしまったコナン（このあとすぐに直せたようです、描写はありませんが）。
第2話「旅立ち」感想
ファルコの翼上でむちゃくちゃに暴れるコナン。その行動力と桁外れの身体能力に、モンスリーは驚きの表情です。しかし、相手の銃器攻撃にモリ一つで闘いを挑んだコナンでしたが、その甲斐むなしく海に落ちてしまいました。通常の人間ならここですでに絶命していたところですが、コナンはそうやすやすとくたばるタマではありません。
ロケット小屋に戻り、おじいをなんとしても助けたいコナンですが、おじいはそれを遮り、穏やかな口調で過去の記憶を話し始めます。そして遺言を残して息を引き取りました。悲しい、悲しすぎる。コナンもあまりの悲しさにぐちゃぐちゃになりながらがむしゃらに岩を投げつけています。この崩れた表情の描写がまた底知れない悲しさをうまく表現できているのではないでしょうか。感情を思いっきり露わにしたところで、その後の冷静な決断に繋がります。全26話中この場面が一番子供らしい気もします。
そのころモンスリーとラナたちは、重要人物ダイスの乗るバラクーダ号ところへ一旦身を寄せます。インダストリア側で一応敵なのですが、悪者感はいい意味で薄いですね。いわゆる調子のいいおっちゃんです。まさに元気印の船長に対し、乗組員達が妙に悟っていて落ち着いているのがいいバランスです。
第2話はめまぐるしく状況が変化し、あっという間の30分です。
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