2018/04/14
FILE
9巻 File.4 小五郎の同窓会
9巻 File.5 意外なヒント
9巻 File.6 弁慶の仁王立ち
テレビアニメ
シーズン1 第27話/28話
メインキャラ
江戸川コナン/毛利蘭/毛利小五郎
ゲストキャラ
堀越由美/大村淳/中道和志/綾城行雄/綾城紀子
場所
栃木県・温泉旅館「弁慶」
ストーリー
小五郎の大学時代の同窓会に参加するため、栃木県の温泉旅館にやってきたコナンたち。小五郎の同級生たちは、米花大学柔道部の同期生が顔を揃えるのは5年ぶりだと言って顔を綻ばせている。それぞれ初対面であるコナンへの自己紹介が終えた所で、大学時代のアルバムを皆で見ることに。そんな中、皆の目に止まった1枚の写真、それは都大会で準優勝したときの写真でした。トロフィーを囲んでポーズする大学時代の自分たちの姿を見て、それぞれ懐かしい思い出を口にする。小五郎は、その頃由美と中道が恋人同士であったことを指摘するが、2人はとうの昔に別れているという。それから別の結婚相手が決まり、いかにも幸せ絶頂な中道に対し、由美は未だに独り身で会社にも首を切られそうだと悲しい表情を見せる。
その後、中道の提案により花火が始まる夕方6時半まで卓球をすることに。しかし、由美は疲れたからといってひとり部屋に戻ってしまい、残りのメンバーだけで楽しむことになった。その間、一度トイレに立った大村だったが、帰って来た時の何かに怯えているような彼の表情が気になったコナンだったが、その場で何するでもなく時間は過ぎ、時計は6時過ぎを指していた。
花火に間に合うようにと、中道は卓球道具の撤収、蘭とコナン・小五郎・大村は場所取りとして先に会場に向かう。途中で部屋で休んでいる由美を起こすのを忘れていたことを思い出した蘭は、コナンと共に宿に戻ることに。宿に着いたと同時に花火が打ち上げが始まり、急いで由美の部屋へと向かう。しかし扉をたたいて何度呼びかけても返事がないため、部屋に入ろうとした所に通りかかった中道や、まだ宿にいた行雄と紀子に、由美は人に起こされると機嫌が悪くなるからと止められる。蘭とコナンは由美を起こすことを諦め、花火会場に戻ることに。
花火大会が終わり、宿に戻った一行は夕食の席につく。しかし、この時間になっても姿を見せない由美。きっと拗ねているのだと思い、皆で由美の部屋へ迎えに行くことに。部屋の扉を開け、電気を点けると、銃を握り頭から血を流した由美の変わり果てた姿が…!刑事の中道と小五郎は遺体の状況から、由美が死んだのは皆が由美と別れて卓球を始めた午後3時ごろだと判断する…。
注目ポイント
・コナン初めての蘭とのお風呂
・小五郎の名推理
・小五郎の一本背負いと柔道の腕前
感想
『バーカ、おまえが弱くなっただけだよ… 心も体もな…』
小五郎好きには外せない回ですね。身内や友人が絡むとコナンの助けを借りながら無双する小五郎ですが、今回の話はその手が初めてなのもあって胸が苦しかったです。
大学時代の不動のマドンナと、男気溢れる主将。そしてマドンナに憧れを持っていた男部員…。その中で小五郎は一人中立ですね。このころは既に英理と婚約していたのでしょうか。
好きなポイントは、高校生になっても父親の同窓会旅行に参加する蘭ちゃんのポテンシャルと、心も体も強いまま(もしくは進化している)小五郎のおっちゃんです。他の部員がばったばったと倒される前振りからの、おっちゃんの一本背負い。これにはコナンも蘭もおっちゃんの強さを認めざるを得ません。犯人を一本背負いした後の上からの小五郎と下からの犯人の構図が対照的で…。しびれる!
▼小五郎の大学柔道部時代の証言
▼コナン悩殺
▼小五郎含め全員がエースかアイドル
▼コラ聞けー!!
▼いい写真(このころからオールバック)
▼名シーン
画像引用元:名探偵コナン9巻
以下ネタバレ
犯人…中道和志
動機…由美にゆすられていたから
18年間も付き合っていた由美へのプロポーズは何度も断られ、仕方なく見合いをした相手との結婚が決まった途端に始まった嫌がらせ。挙句の果てに付き合っていたころの二人の写真を結婚相手に送ると言い出す始末。中道はその写真を買うと提案し、同窓会の卓球場で受け渡しをする予定だったのだが、由美は先にお金を渡せという。耐えかねた中道は殺人を決意。
トリック…死亡推定時刻を大幅にずらし、由美を殺害する。
中道は由美と2人で会う約束をしていたのにも関わらず、皆を卓球へ誘ったことに腹をたてた由美は部屋に戻る。時間になり、皆が出払った後で由美が待つ卓球場へと戻り、卓球でもやろうと誘って由美に運動をさせる。その後、自室に戻るようしむけ、由美の部屋で彼女を殺害。彼女のすぐにカッとなる性格を利用してラケットを握らせたまま戻るよう仕向け、シェイクハンドの握りのまま殺した。実際の犯行時刻は花火大会が始まった6時半頃だったのだ。
その後、運動による汗を拭き、浴衣を着替えさせるという処理が残っていたものの、戻ってきた蘭とコナンに気づいた中道は部屋の窓から屋根伝いに廊下に出て、蘭たちを止めさせる。その後一緒に花火会場に向かい、はぐれたふりをして宿に戻って偽装工作を終わらせたのだった。
証拠…犯行時刻の偽装工作を行えるのは刑事の中道と元刑事の小五郎くらい。さらに、血だらけの由美を見て、中道は警察しか呼ばなかった。つまり、救急車を呼ばなかったのは由美が既に死んでいることを知っていたから。